更新日:2012.08.08

2012年前半までのFCOJ輸入元別輸入量

2012年前半までのFCOJ輸入元別輸入量


今年6月までの財務省貿易統計データが出揃ったので、2008年以降2012年前半までの「FCOJ輸入元別輸入量の推移」のグラフを掲示します。


ここ数年FCOJの国際価格の上昇に伴い日本でのCIF輸入価格も上昇傾向にあるにも拘わらず、日本のFCOJ輸入量は2008年以降年々増える傾向にある。ブラジルはほぼ堅調に推移しているが、この数年イスラエル、メキシコとベリーズが急激に伸びている。


これらの要因は、下記が考えられる:


・米国は論外としても、ブラジル、メキシコのものも日本での輸入価格は上がっているが、メキシコは日墨二国間協定により輸入関税が25.5% → 11.4% に下がったので価格競争力があり、イスラエルは相対的に低価格のうえ低い関税率(21.3%)が適用される「ショ糖10%以下」になるよう何らかの細工をしており価格競争力を増している。(真正な6倍濃縮FCOJではショ糖含有率20〜30%であり、関税率25.5%が適用される。)


・日本では数年来のデフレ傾向により消費者は品質よりも安値を優先し、量販店、メーカーや原料供給者も低コストに走る傾向にあり、安全性さえ確保すれば本来の栄養・味など多少劣っても止むを得ないとする傾向にあるのでは。そのためイスラエル、メキシコとベリーズのものが堅調に伸びているものと思う。


国際規格CODEXでは、「果汁」とは果実を適切に搾汁したものであり、果実が本来持っている成分の特徴を維持しているもので、「濃縮果汁」は果汁のブリックスレベルを増加させるために水の量を物理的に取り除いているという点だけが「果汁」とは異なるもの、と規定している。濃縮果汁において、安価な果糖、ぶどう糖などを混入することは、果実が本来持っている成分の特徴を蔑ろにするものであり、それを原料にして製造される還元果汁はもはや真性とは言えない。最近、量販店で市販されている安価な濃縮還元100%オレンジジュースの不味さにガッカリすることあり、NJTで飲んでいた100%還元ジュースの美味さには比べ物にならない。日本の消費者は本来の滋養豊富な美味しい果汁の味を忘れてしまうことを危惧するものである。(特別顧問 古野 三喜生 記)






FCOJ輸入元輸入量の推移

get Adobe Reader PDF形式のファイルをご覧になるには、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerのダウンロードはこのボタンをクリックしてください。


ニュース一覧
このページのTOPへ